盗掘王と俺レベは同じ作者?似てる理由とREDICEの真相を徹底比較
目次
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:『盗掘王』と『俺レベ』の原作者は全くの別人だが、制作統括・作画プロデュースを同一スタジオ「REDICE STUDIO」が手掛けたためビジュアルが酷似している。
- 要点2:世界観の直接的な繋がりは一切存在せず、王道成長劇を描く孤高の英雄譚(俺レベ)と、詐欺師まがいの知略で敵をハメるピカレスク復讐劇(盗掘王)という明確な作風の乖離がある。
- 要点3:どちらを読むべきかは読者の求めるカタルシスによって決まり、超絶作画のバトル重視なら『俺レベ』、痛快な頭脳戦と悪党成敗なら『盗掘王』が最適解となる。
【結論】『盗掘王』と『俺レベ』は同じ作者?噂の真相と共通項の正体
読者の最大の関心事である「2作は同じ作者によるものなのか」という疑問に対する公式の回答は、「原作者は完全に別人であるが、作画・プロデュースの母体が同一組織である」という事実に行き着きます。 『俺だけレベルアップな件』の原作小説を手掛けたのは作家のChugong(チュゴン)氏です。一方、『盗掘王』の原作小説は作家のSAN.G(サンジー)氏が執筆しています。両者はいずれも韓国のウェブ小説プラットフォーム「カカオページ」などで爆発的な支持を集めたトップ作家ですが、創作活動のルーツもキャリアも異なる独立したクリエイターです。 それにもかかわらず、なぜ同一人物の作品だと錯覚されたのでしょうか。その最大の要因は、ウェブトゥーン制作の現場で絶大な影響力を持つ制作スタジオ「REDICE STUDIO(レッドアイススタジオ)」の存在にあります。同スタジオが両作のコミカライズにおいて企画、作画、着彩、演出の根幹を一手に引き受けた結果、読者の目に映るビジュアルアイデンティティが極めて近い質感を持つことになったのです。
なぜここまで似てる?作画スタジオ「REDICE」の制作体制と3つの決定的な理由
『盗掘王』と『俺レベ』が瓜二つに見える現象は、単なる偶然ではなく、綿密に計算されたスタジオプロダクションの手法に起因しています。業界関係者の証言や公開されているメイキング資料から、その理由を3つの視点で紐解きます。1. REDICE STUDIOによる徹底した分業制とビジュアルトーンの統一
REDICE STUDIOは、作画監督を中心に「ネーム」「線画」「背景」「着彩」「特殊効果(3Dエフェクト)」を専門クリエイターが分業するアニメーションスタジオ方式をウェブトゥーン業界へ先駆けて導入しました。 特にトレードマークとなったのが、彩度を抑えたダークトーンの画面設計、キャラクターの瞳やスキル発動時に炸裂するネオンブルー・パープルの発光エフェクト、スピード感を生む縦スクロール特有の被写界深度(ピンボケ)演出です。『俺レベ』の作画を一手に率いた故・DUBU(チャン・ソンラク)氏の圧倒的なアートディレクションがスタジオ全体の黄金律(ゴールデンスタンダード)として共有され、傘下スタジオ(3B2Sなど)が手掛けた『盗掘王』にもそのDNAが完全に浸透していました。2. 韓国ウェブ小説における「レイド・回帰・ステータス」の共有パラダイム
両作が共有しているのは画風だけではありません。物語の舞台装置に、2010年代半ばから韓国ウェブ小説界の主流となった「現代ファンタジーの定型フォーマット」を採用している点も類似性を際立たせています。 * 現実世界に突如出現した異界の脅威(ゲート/ダンジョン、遺物) * 人類の中で特殊能力に目覚めた覚醒者(ハンター/遺物使用者) * 視界に現れるRPG風の半透明ウィンドウ(システム画面) * 過去の惨劇や理不尽な死からの生還(覚醒/時間回帰) これらは日本の「異世界転生・追放もの」と同様、読者が事前の説明なしに即座に世界観へ没入できるように設計された共通言語です。この枠組みの中で展開されるため、初見の読者が「同じシリーズの世界観ではないか」と認識するのは無理もありません。3. ピッコマにおける同時期の猛烈なプロモーション戦略
電子マンガ配信プラットフォーム「ピッコマ」の展開戦略も、この既視感を後押ししました。ピッコマはSMARTOON事業の黎明期から拡大期において、看板タイトルとして『俺レベ』と『盗掘王』をトップページのバナーやキャンペーンで連動して大々的に露出させました。「俺レベを読んだ読者へのレコメンド」として『盗掘王』が最優先表示されたプラットフォーム設計が、両作を対の存在として読者の記憶に刷り込んだのです。【データ徹底比較】『俺レベ』vs『盗掘王』スペック・世界観・配信実績一覧
二つのメガヒット作を客観的な指標と作品設定から比較検証します。数字と事実を並べることで、表面的な類似の奥にある本質的な差異が浮かび上がります。| 項目 | 俺だけレベルアップな件 | 盗掘王 | 編集部の見解・分析 |
|---|---|---|---|
| 原作小説(原作者) | Chugong(チュゴン) | SAN.G(サンジー) | 原作者は別人で資本関係・師弟関係もない独立したクリエイター。 |
| 作画・制作スタジオ | REDICE STUDIO(主導:DUBU) | 3B2S / REDICE STUDIO | 作画陣の母体がREDICE系であるため、陰影や線の質感に共通項が生まれる。 |
| 国内配信実績(ピッコマ等) | 累計閲覧数6.5億回超、BEST OF 2019受賞 | 累計閲覧数3億回超、SMARTOON上位常連 | 知名度・グローバル波及力は俺レベが先行、盗掘王は熱狂的リピーターを獲得。 |
| 主人公像 | 水篠旬(ソン・ジヌ) 孤高・ストイック・家族防衛 | 剛力遼河(ソ・ジュホン) 極悪非道・拝金主義・冷徹な知略家 | 「無双系英雄」と「悪党を狩る悪党(ピカレスク)」でカタルシスの性質が正反対。 |
| 物語の核心テーマ | 最弱からの成長、世界の支配者への昇格 | 理不尽な搾取への復讐、遺物の強奪と独占 | 俺レベは神話的宿命論、盗掘王は資本主義的権力闘争のパロディ的側面を持つ。 |
| メディアミックス展開 | TVアニメ複数期放送、全世界ゲーム化 | 公式PV展開、本編完結、外伝配信 | アニメ化と世界的人気により、IPとしての商業規模は俺レベが頭一つ抜ける。 |
Q1:『盗掘王』と『俺だけレベルアップな件』の間に公式なコラボや世界観の交差はありますか?
A1:作中での世界観の交差(クロスオーバー)はありません。ただし、ピッコマをはじめとする配信プラットフォームの合同キャンペーンや、制作スタジオであるREDICE STUDIOの記念イラスト企画等で、水篠旬と剛力遼河が並び立つ公式コラボアートが公開された実績はあります。
Q2:どちらを先に読んだ方がより楽しめますか?
A2:ウェブトゥーン初心者であれば、まず現代SMARTOONの完成形であり、演出の基礎を築いた『俺だけレベルアップな件』から読み始めるのが最もおすすめです。同作のスマートな文法を体感した後に『盗掘王』を読むと、テンポの良さや主人公の破天荒な性格の違いがより鮮明に楽しめます。
Q3:『盗掘王』は『俺レベ』のようにTVアニメ化されますか?
A3:公式なアニメーション化企画の動向はファンの間で常に注目されています。『俺レベ』が日米を中心に世界的ヒットを記録したことで、同系統のキラータイトルである『盗掘王』のアニメ化を期待する声は非常に高く、今後の公式発表から目が離せません。
Q4:ピッコマ以外でも全話読めますか?
A4:両作ともピッコマが国内の独占・先行配信権を強く保持して展開されてきましたが、コミックス(紙書籍・単行本)や主要な電子書籍ストア(ebookjapan、Kindle等)でも単行本形式で配信されています。フルカラーの縦スクロール演出を本来の形で味わうにはピッコマアプリが最適です。 (出典: 盗掘王 俺だけレベルアップ(Yahoo!ニュース))
まとめ:今後の動向と失敗しないための判断基準
『盗掘王』と『俺だけレベルアップな件』が似ていると言われる背景には、「REDICE STUDIO」という稀代の制作集団が確立した圧倒的な画力と、現代の読者心理を捉えたウェブトゥーンの様式美がありました。 両作は根底にある原作者の哲学も、主人公が辿る道筋もまったく異なります。寡黙に世界の重圧を背負い、静かなる覇者となった水篠旬。かたや、己の欲望と復讐心に忠実に、傲慢な遺物と悪徳資本家を震え上がらせた剛力遼河。 どちらを手に取っても、数億回読まれた実績に違わぬ極上の読書体験が約束されています。自身の好むカタルシスの種類に合わせて作品を選び、縦スクロールコミックの最高峰が紡ぎ出す熱量を体感してください。